開業までのストーリー

■なぜ、西新宿魚芳を始めたのですか？

中野で修行していた先代が昭和28年に開業しました。魚が特別好きだったとか調理が好きだったとかではなく、戦後で稼がなきゃ、生きていかなきゃって、みんな必死な時代でしたからね。私は2代目で、サラリーマンに憧れた時もありますが、家業でしたから、今も続いてるって事は魚屋を継いで良かったと思いますよ。

お店の魅力について

■お店の自慢したいところを教えてください。

鮮度にこだわって、お魚を提供しています。

先代の時代は冷蔵技術が良くなくて苦労したようで、昔の人も、今ほど鮮度にこだわる人も少なかったようです。昔、ここは長屋でしたが、そこにマンションが建ち、この建物も綺麗になり、冷蔵技術が進歩して、活きの良いお魚を提供できるようになり、先代に比べれば、環境的には恵まれていますね。

■お店で人気の商品はありますか？

人気の商品はお刺身ですね。おひとりの方にも、ご家族の方にも喜ばれていますね

それと、新宿という土地柄、飲食店様が多いので、仕入れに来て頂いて、ありがたいですよ。定番のお魚も売れますが、珍しいお魚のリクエストがあると自分の勉強になって面白いです。

これからについて

■これからどんなお店にしていきたいですか？夢や目標があれば教えてください。

とにかく先代から受け継いだ商いを続けていくことですね。

大変なことばかりですが、お客さんが、「この前買ったお魚美味しかったよ」とか声をかけてくれるのは、やってきて良かったって励みになってますね。

昔は商店街っていったら、肉屋があって魚屋があって、八百屋があったけど、今は少くなくなったね、もっと個人商店が増えて活気のある地域になってほしいね。